AI活用ポリシー
はじめに
私たちは、「社員より社員らしい」クリエイティブパートナーとして、お客様の事業や組織の中に深く入り込み、より良い状態をともにつくることを目指しています。
私たちの役割は、デザインやシステムの成果物をつくることだけではありません。
事業や組織を理解し、課題を整理し、仕事の進め方を改善し、必要な仕組みを整え、必要に応じて具体的な成果物として形にするプロセス全体を支援します。
AIは、こうした仕事全体をより良くするための手段のひとつです。
私たちは、AIに限らずあらゆる手段を活用し、その分、人にしか生み出せない価値に人の力を集中させることが重要だと考えています。
クリエイティブ業界はこれまでも、既存の表現が見慣れたものになるたびに、新しい伝え方や体験を生み出すことで進化してきました。AIがつくるものが一般化する時代においても、AIを使いこなしながら、その一歩先にある新しいものをつくり続けることが、人の重要な役割だと考えています。
また、デザインの価値は、完成した成果物だけにあるものではありません。課題を整理し、選択肢をつくり、対話を重ねながら合意を得ていくプロセスそのものが、組織や事業に価値をもたらします。その過程で生まれる共通理解や納得感、チームの関係性、組織の中に残る判断軸も、デザインが生み出す成果だと考えています。
本ポリシーでは、当社のAI活用に対する基本的な考え方、お約束すること、標準的な利用環境、お客様ごとの運用方針を定めています。
1. AI活用に対する基本的な考え方
私たちは、AIを「使う・使わない」の二択では捉えていません。
当社では、顧客や案件ごとに、目的、品質、コスト、納期、機密性、権利リスク、独自性、お客様の方針などを踏まえ、人とAIの役割分担そのものを設計します。
そのプロジェクトにとって、何を人が担い、どこでAIを活用することが最も良い結果につながるかを見極めることを重視します。
AIを使うこと自体を目的にせず、人にしかできない判断や創造、合意形成に、より多くの時間を使える状態をつくります。
2. 私たちがお約束すること
以下は、案件や利用するAIツールにかかわらず、当社が基本的に守る事項です。
人が最終的な責任を持ちます
AIは、思考、調査、検討、制作、開発、レビューなどを支援するために活用します。
AIによる出力のみを根拠として重要な判断を行うのではなく、最終的な判断、設計、承認、および成果物の品質に対する責任は人が担います。
お客様の情報を適切に管理します
お客様の情報をAIで取り扱う場合は、当社が業務利用を認めた環境に限定し、お客様と合意した範囲内で利用します。
AIで生成した素材を成果物に使用する場合は事前に相談します
AIによって生成された画像、映像、音声などを、成果物を構成する素材として利用する場合は、必要に応じて事前にお客様へご相談します。
特に、AI生成物が成果物の主要な表現として使用される場合には、用途やリスクに応じて、既存著作物との類似性等について当社側でも必要なレビューを行い、お客様にも最終成果物としてご確認いただきます。
なお、調査・整理・検討・レビュー等の内部業務におけるAI活用については、当社の標準的な利用環境および本ポリシーに基づき実施します。
3. 標準的なAI利用環境
当社では、Google WorkspaceならびにAdobe Creative Cloud、Figmaの法人契約環境を標準的な業務基盤としています。
AIを利用してお客様の情報を取り扱う場合は、当社が業務利用を認めたサービス・環境に限定します。当社が法人契約する対象サービスについては、入力したデータが許可なく生成AIモデルの学習に利用されない環境を前提として運用しています。
一方で、用途によって最適なAIサービスは異なると考えています。そのため、上記以外の新たなAIサービスを業務利用する場合は、情報の取り扱い、セキュリティ、利用規約、学習利用の有無、権利関係などを確認し、当社所定の承認を得たものに限り利用します。
4. お客様ごとの運用方針
特別なご指定がない場合は、上記の方針に基づいてAIの利用方法を案件ごとに設計します。
一方で、お客様のセキュリティポリシー、社内規程、法務・ブランド方針などに応じて、標準的なAI利用環境をカスタマイズすることも可能です。さらには、プロジェクトごとの目的や品質・コスト・納期などのバランスを踏まえ、都度運用方針を調整することも可能です。
5. 本ポリシーは継続的にアップデートします
AI技術やサービス、関連するルールや社会的な期待は、今後も変化していきます。
そのため、考え方や利用環境を固定的な正解とは考えず、常に新しい方法を検証しながら、より良い方法を継続的に見直していきます。
制定日:2026年9月1日