
社内の「暗号」も瞬時に理解。指示の“翻訳作業”をゼロにするデジナレの圧倒的なディレクション力
株式会社パレンテ
コンタクトレンズ・健康食品のインターネット通販



Summary
コンタクトレンズのEC販売や自社ブランドを展開する株式会社パレンテ様は、事業拡大に伴う案件数の増加により、社内デザイナーのリソース不足と、外部委託時の指示出しなどにかかるコミュニケーションコストに課題を抱えていました。 デジナレによる支援を通じて、社内特有の用語や情報を迅速にキャッチアップし「まるっと任せられる」体制を構築。大量の制作業務を安定して依頼できるようになったことで、社内デザイナーがペルソナ設計やブランディングなど、より上流のコンセプトクリエイティブに集中できる環境を実現しました。
- 利用開始
- 2024年1月
- 利用部署
- WEBマーケティング本部
- 主な制作物
- バナー、LP、印刷物、コーディング
- 利用者の職能
- マネージャー
Interviewees
マネージャー
Before & After
Before
- 事業拡大や新規展開に伴い制作案件が激増し、社内デザイナーの手が足りずリソースが限界に近づいていた
- 外部パートナーへ依頼する際、社内特有の用語をわかりやすく翻訳して素材を揃えるなど、指示出しのコミュニケーションコストが大きな負担になっていた
- デザイナーが目の前のバナー制作等の作業に追われ、新ブランド立ち上げなどの上流工程にあたる深いデザイン考案に時間を割くのが難しかった
After
- 社内独自の用語や情報のキャッチアップが早く、事前の共有さえできれば、仲介業務を省いてそのまま依頼を任せられるようになった
- 楽天やAmazonなどのモール向け制作はデジナレに任せられるようになり、自社ドメインのブランディング構築は社内で行うという、明確でスムーズな業務の棲み分けができた
- 社内デザイナーのリソースが空いたことで、ペルソナからアプローチを考えるなどの本質的・戦略的なクリエイティブ業務に専念できるようになった
Interview
「見えるをもっと楽しく」「見えるをもっと手軽に」をコンセプトに掲げ、コンタクトレンズのEC販売から自社ブランド「WAVE」の多角展開へと挑戦を続ける株式会社パレンテ様。本インタビューでは、デザイン部門を統括するマネージャーの藤原様に、事業拡大に伴うクリエイティブ領域のリソース課題や、社内デザイナーの価値を高めるための組織づくり、そして「デジナレ」をどのようなパートナーとして捉えているのかを伺いました。
ー 本日はネクスキャットのインタビューに応じていただき、誠にありがとうございます。まず最初に、事業の内容と現在のフェーズについてお話しいただけますでしょうか。
私たちは、コンタクトレンズの小売業がベースにあります。各メーカーさんから商品を仕入れさせていただいて、それをお客様にECを通じて販売しています。
千葉や新宿に小さな店舗はあるのですが、主戦場は圧倒的にECでの販売というところですね。EC市場がすごく盛り上がり始めた10年ほど前は、売上もかなり順調に伸びていました。
今は市場も成熟期に近いところにきていて、今後どうやって自分たちの存在価値を出して市場の中で残っていくか、というのが企業としての至上命題になっています。
そこで自社ブランドとして「WAVE(ウェイブ)」というブランドを作りました。
このWAVEは「見えるをもっと楽しく」「見えるをもっと手軽に」というコンセプトで作っているブランドです。このブランドを主軸にして、さまざまなカテゴリーに挑戦しているというフェーズです。
私たちはこれまで、視力や見え方に課題を抱えるお客様と数多く向き合ってきました。そうした中で蓄積してきた知見を活かし、お客様の目の健康を支えるサプリメントなど、関連商品の提供可能性についても検討しています。
ー なるほど。ブランドの横展開をしていくんですね。では、そういった展開をしていく中で、デザインの影響というのは会社の中でどれくらいの要素を占めているのでしょうか。
僕たちがもしリアル店舗を主戦場にしている会社だったら、店舗の外観や内装などがデザインの中心になると思います。
ただ、私たちはあくまでネットが主戦場なので、サイトやバナーなどのWebクリエイティブの部分がかなり大きな割合を占めていると思います。売上にどれだけ直結しているかというのは、数字だけではなかなか分かりにくい部分もあります。しかし、お客様とのコミュニケーションの接点は、基本的に私たちが作ったクリエイティブになります。そういう意味では、会社の中でも大きな存在価値を持っているのではないかと思っています。

ー ありがとうございます。その中でデザインに対する具体的な課題はどういったところにありましたか。
やはり一番大きかったのは、案件数が多すぎて、今のメンバーでは回しきれなかったというところですね。例えば、うちは新卒採用を比較的多く行っていて、その結果いろいろな部署ができてきています。そうなると人数も増えるので、「こういうことをやりたい」「ああいうことをやりたい」という要望がどんどん出てきます。
ただ、それを実際に実現させたりサービスをスタートさせたりするとなると、
- パッケージのデザイン
- 新規サイトの制作
- 新規LPの制作
など、さまざまなクリエイティブが必要になります。そうすると、どうしても制作の数が追いつかなくなってきます。それでも案件を絞るというスタンスではなく、運用チームのこれやりたい。あれやりたい。という売上につながることはすべてやっていこうというスタンスを取っていました。基本的にすべてにおいて全力投球という状態で、「何かをやるから何かを減らす」という考え方はあまりありませんでした。
例えば新しい事業展開をしたりサイトを増やしたりするからといって、今までの取り組みを減らすということはありませんでした。今までの数字を維持した上で、新しいことをやろうという連続だったので、どうしてもリソースの部分で限界が近づいていたという感じですね。
ー そうなるとクリエイティブの質や方向性というより、単純に手が足りないということなんですね。
そうですね。本当にその通りです。
ー では、その課題を解決するために、内製強化や制作会社への外注、フリーランスへの依頼など、さまざまな選択肢を検討されたと思うのですが、そのあたりはどのように考えていらっしゃいましたか。
もともと外注はしていて、個人の小さいところにお願いすることが多かったですね。ネクスキャットにたどり着くまでに、4社くらい外注先に依頼しました。
社内体制の整備も並行してやっていましたが、ある程度人員が揃ってきた段階からは、「どこにどれくらい振るか」という判断が必要になってきました。
ー 例えば、ディレクションを社内で行って制作部分を外に出すようなイメージでしょうか。
どちらかというと、とにかく手を動かしてくれる人が欲しかったという感じですね。
社内にはセールスの部隊がいて、「これを作ってほしい」という依頼が来ます。構造としては、社内のクライアントと制作側という関係になります。私たちが良いと思っていても、セールス側が違うと言えば違う。そこにどれだけアジャストできるかというのが重要でした。
なにより、うちは案件依頼数がとにかく多く、細かい指示も非常に多い。という実情がございました。そのため、ディレクターというよりは、実際に手を動かしてくれる人が必要だったという感じです。
ー その中でネクスキャットの「デジナレ」にたどり着いたとのことですが、決め手は何だったのでしょうか。
一言で言うと「完全にまるっと任せられるところ」です。
今までは、社内から依頼が来たものをこちらで整理して、必要な素材を集めて、外注先に分かりやすく伝えるという作業をしていました。この中間作業がかなり大変だったんです。うちは自社ドメインのサイトが15個くらいあるのですが、依頼は社内の略語で来るんです。英語のアルファベット2文字、例えば「AP」や「AO」のような略語を使うので「APってどのサイト?」というところから確認する必要があります。それらを全部、第三者でも分かる形に整理して依頼しないといけませんでした。
デジナレの場合は、最初にキャッチアップの期間は必要でしたが、そこを共有してしまえば、依頼をそのまま流せるようになったんです。「社内の独特な情報を汲み取る力」がとても高かったことが一番大きかったと思います。
ー ツールによる管理というよりも、ネクスキャット側のディレクターの汲み取り能力や、ディレクション体制が上手く機能したということですね。
そうですね。ディレクターという立場で入ってもらっているのが大きいかもしれません。こちらが気兼ねなく、良い意味で「乱暴なボール」を投げても、しっかり受け止めてコントロールしてくれる。ザルに入ったボールをバサッと投げても、全部拾ってくれるような安心感があり、そこは非常に助かっています。
ー クリエイティブの質についても、セールス側の要望にしっかり応えられているのでしょうか。
正直に申し上げると、当初はデザインスキルそのものにそこまで高い期待をしていたわけではありませんでした。というのも、社内のセールスチームは「こういうものを作ってほしい」という強いこだわりや、SNSなどの情報を組み合わせた具体的なイメージを持っていることが多いからです。デザイナーのセオリーとは違っても、依頼に忠実に応えることが結果的にスピードを上げ、セールス側の満足度にも繋がります。その点、デジナレはレスポンスも良く、こちらの意図を正確に整えてくれる精度が高かったですね。
ー 導入後の事業面での成果や、手応えはいかがでしょうか。
正確な売上数値として出すのは難しいのですが、リソース面では相当救われました。直近半年間の全依頼数400件のうち、デジナレに対応いただいたのは30件、割合にすると7.5%ほどです。
数字だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、この「7.5%を任せられた」ことで、社内デザイナーがより深い、コンセプトから考えるべきデザインに注力できるようになりました。
ちょうど会社が「カラコンブランドの立ち上げ」など、多ブランド展開へ舵を切り始めた時期だったので、単なるバナー制作ではなく「ペルソナに対してどうアプローチするか」を社内デザイナーが主体的に考え、依頼者に提案する余裕が生まれた。この役割分担ができたことが、振り返ってみても非常に大きかったと感じています。

ー 外部への切り出しによって、社内スタッフの業務レイヤーを上げられたということですね。現在、外部への依頼は弊社に一本化されているのでしょうか。
はい、現在は一本化しています。
残りの9割以上は社内で回していますが、デジナレの担当者さんに一部を任せることで、デザイナーのメンタル的な負荷も減ったように感じます。社内同士だと「絶対に自分のデザインの方が良いのに」といった葛藤や衝突が起こりがちですが、デジナレさんが対応する場合、「パレンテさんがそう言うなら、それが正解」という割り切っていただきやすいのかな。と思っています。こうした心理的葛藤が生まれる部分をデジナレさんに対応していただくことでうちのデザイナーたちの「心理的な余裕」を作れたことも収穫の一つです。
ー 昨今はAIの台頭も著しいですが、デザインの現場ではどう捉えていますか。
経営層からは「AIで代用できるのでは?」という声も上がります。確かに背景生成や切り抜きなどの作業効率化には非常に有効ですが、細かいデザインのアプローチや人の心に届く配慮といった部分は、まだ人の手や頭が必要だと感じています。
面白いことに、「AIでいいじゃないか」と言う経営陣でも、いざ自分自身の肝いり案件になると「これは大事な案件だからクリエイティブチームでやってほしい」と、人の手を求めてくるものなんです(笑)
ですので、今後も案件数が増え続ける中で、ネクスキャットさんのようなパートナーの存在は欠かせないと思っています。
ー 今後ネクスキャットに期待することを教えてください。
現状の満足度は非常に高いのですが、あえて言うなら「さらなるデザインクオリティの向上」と「プラスアルファの提案力」でしょうか。
以前、コンペ形式でパッケージデザインを検討した際、もう少し深掘りしたアプローチや、デザインの幅を広げる提案が欲しかったと感じた場面もありました。
もちろん、工数に対して対価を払うビジネスモデルであることは理解していますが、作業として返すだけでなく、「もっとこうした方が刺さるのでは?」というクリエイターとしての熱意や、一歩踏み込んだ提案をいただけると、お互いにリスペクトし合えるより良い関係になれると思っています。
デザイナーという職種が、単なる「作業マン」や「従属的な存在」ではなく、その価値を社会的に高めていけるような、そんなものづくりを一緒にしていければ嬉しいですね。
ー 現場のリスペクトに基づいた貴重なご意見、ありがとうございました。最後に、今後のパレンテ様の展望について教えてください。
今後はやはり、コンタクトレンズの販売だけではなくて「見える」を中心にしたブランドとして広げていきたいと思っています。
WAVEというブランドを軸にしながら、コンタクトレンズ以外のカテゴリーにも挑戦していく。その中で、お客様にとって価値のある商品やサービスを提供していきたいと考えています。
