社長コラム#10

先読みを意識すると、仕事の成果が圧倒的に変わる

2023.04.08

ネクスキャットの存在意義である経営哲学”フィロソフィー”に関連して、代表取締役 千歳紘史(ちとせ こうし)が日々の思考をシェアします。 先読み力は、ビジネスにおいて非常に重要な能力の一つです。例えば、いま目の前にある「自分が行う業務」だけでなく、もう一歩先にある相手や他のメンバーの業務を瞬時にどれだけ考えられるかで、頼られ、物事がスムーズに進み、成果が上がるビジネスパーソンになります。

あなたは仕事で「何手先まで読むか」を意識していますか?

かつて、日本の将棋棋士である羽生善治氏は「将棋の手筋は、直線的には20〜30手くらいだが、途中分岐する変化まで総合すると300〜400手くらいに及ぶ」と語っていました。

ビジネスの場で、みなさんはどれだけ先を読むことを意識しているでしょうか。

先が読めるタイミングは日々の業務に溢れています。例えば、何かを依頼された際「いつまでにやればいいですか?」「期限はいつですか?」などと条件反射で聞いていないでしょうか。

こんなとき、次に相手がどんな手を打ってくるかが、概ね読めることがあります。(作業を依頼された側から見て)妥当な期日感を回答いただける場合もありますが、おおかた以下のような返答のことが多いでしょう。

「なるはやでお願いします。」

「早ければ早いほど助かります。いつできますか?」

「明日までにできますか?」

相手はあなたの事情は知りませんし、依頼事項についてのプロフェッショナルでもありませんから、妥当な期日感もわかりません。上記のような返答がかえってくることは聞く前からわかっていることです。

そんなときに、相手に希望の期限を聞くのではなく、こちらから「その作業は概ね2週間ほどは最低でもかかりそうです。他の作業もあり、1か月ほどいただきたいのですがいかがでしょうか?お急ぎであれば、すぐ動けそうな人がいないか周りに声をかけてみましょうか?」

と、スケジュールのイメージを提示したり、急ぎなら代替案もあることを提示したりできれば、余計なコミュニケーションが省かれ、信頼度も上がり、物事がスムーズに運びます。

では、先読み力を磨くためにはどうすればいいのでしょうか?将棋の話に戻りますが、定石を学ぶことです。仕事には決まったパターンのようなものが数多くあります。

上記の期限のコミュニケーションも一例です。定石を学び、先を読んで仕事をすることを意識してみませんか?