社長コラム#14
対話を通じて共通理解を築く「景色の交換 」
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社長コラム#14
人はそれぞれ異なる人生を歩み、経験を積み重ねながら価値観を磨いています。そしてそこで培ってきた様々な体験が土壌となり、育まれてきた景色で物事を捉えています。ですから、同じ出来事に対しても捉え方や感じ方が異なるのはごく自然なことです。
それぞれが多様な人生を歩んできたからこそ、自分と異なる価値観や意見を持つ相手と、日常的にお互いが見えている景色をそのまま交換しなければ、真の意味での相互理解には辿り着けません。
よく、話がうまく噛み合わず論争になっている場面に出くわすことがあります。今話していることの”論点”について対話をしてしまい、正論と正論の交わし合いになっているのです。お互いの見えている景色も、見ている物事へのピントも異なっているという前提に立たなければ、話し合いは平行線を辿る一方でなかなか着地を見出すことはできません。
伝えている正論のなかに隠れている言語化しきれていない感情などがおざなりになってしまうから、正論同士の交わし合いになり「言っていることはわかるけど」という反発が起きてしまうのです。
そうした論争を回避し、良いコミュニケーション生み出すためには”景色の交換”が重要です。話が噛み合わないときに限らず、雑談や業務上のやりとりといった日々のコミュニケーションの中で交換をしていくことで相互理解が深まります。
まずは自己開示をして全体的に自分が見えている景色を伝えて、相手にオープンになってもらうことが大切です。お互いのこれまでの人生・経験・背景などが見えてくると、次第に言葉や行動一つ一つの背景にあるものも見えてくるようになります。
自分はどれだけ正しいと思っていても、一方通行の言葉では人の心は動きません。家族・友人・社員・顧客様といったあらゆる関係の中で、日常的に“景色”を交換しながら背景ごと共有し合えるような間柄を築いていく。ネクスキャットはこうした景色の交換を日常的に繰り広げていくことで、多様性に満ちた組織を構築し、誰もが自分らしくあれる関係性を今日も育んでいます。